高校生一万人署名活動
10000high school student signature campaign
高校生一万人署名活動では、国連に届ける
核兵器廃絶を求める署名を集めています。
今年で23年を迎え、今までに集めた署名数は
累計で2,000,000筆を超えます。
それだけではなく、災害復興支援募金活動や、
アフガン、フィリピンなどに住む子ども達に
学用品を集めて届ける「高校生一万本えんぴつ運動」
なども行っています。
「ビリョクだけどムリョクじゃない」
というスローガンのもと全国各地の街頭で、
高校生自らが活動をしています。
署名の始まり
2001年1月、
長崎の高校生平和大使募集をきっかけに
集まった14人の高校生達は、国連に核兵器廃絶を求めて訪れるだけではなく自分たちの力でできることを考え、核兵器廃絶を
目指す署名活動を立ち上げました。
その頃、長崎の高校生は1万人くらいいるだろうということで、「高校生1万人署名活動」となりました。これが、核兵器廃絶と平和な世界の実現を目指す「高校生1万人署名活動実行委員会」の始まりです。
世界への広がり
2001年から始まったこの核兵器廃絶を求める署名活動は、これまでに高校生約5000人が参加し集められてきました。日本国内でも被爆地である長崎、広島だけでなく、沖縄、宮崎、大分、熊本、佐賀、福岡、奈良、兵庫、大阪、
愛知、静岡、新潟、神奈川、東京、福島、岩手、北海道に拠点があり韓国やフィリピン、ブラジルなどの
海外へも活動は広まっています。
8月に集約された署名は、高校生平和大使によって
国連欧州本部へ届けられます。この署名は国連で
唯一認められている署名活動と言われています。
国連欧州本部には、高校生1万人署名簿の展示棚があり、全て永久保存されることになっています。
2011年11月に開設された常設原爆展にも、
署名簿の一部が展示されています。
原爆被爆者は日本人だけではありません。
韓国にも広島・長崎で被爆しその後帰国した
被爆者がたくさんいますが、未だに十分な援護が
受けられていません。2003年より韓国を訪問し、
在韓被爆者の皆さんとの交流や韓国の高校生と現地での
署名活動などを行っています。また、韓国の高校生を
毎年長崎へ招待し、学習や交流を深めています。
学習活動
全国の修学旅行生や観光客の方に、その地域の遺構の説明等を行っています。「オンライン修学旅行」
と題し、離れた場所でもインターネット上でフィールドワークに参加していただけるような企画も実施しています。その他にも、高校生平和大使・高校生1万人署名活動メンバー一同で様々な地域の学習会を行い、核兵器の廃絶を呼びかける私たち自身も学びを深めて活動しています。
災害復興支援活動
日本に留まらず、世界各地で
起こる自然災害で被害に遭った
地域へ向けての募金活動を行い、
日本赤十字を通して支援金を
送っています。
2011年3月の東日本大震災が
発生した際は、通常活動は中止し
全国で募金活動を行い
直接現地へ届け、2013年11月
フィリピン付近で発生した
台風30号では同様に募金活動を
行い、支援金を届けました。
高校生一万本えんぴつ運動
2001年9月11日、アメリカで
同時多発テロが起こり、
高校生1万人署名活動実行委員会
では「戦争はいけない」という
共通認識で、高校生にできることを考えました。「武力よりも教育を、ミサイルよりも鉛筆を」
というスローガンのもと、
学用品が不足している国の子ども達へ向けて鉛筆を含む学用品を
届けたり、現地を訪れて交流なども行っています。