11月29日から12月1日まで日韓の高校生が朝鮮半島と日本の橋渡し役を担ってきた対馬に集い、寝食を共にして、日本と朝鮮半島との交流の歴史を学び、近年の日韓関係についての意見交換をする目的で開催されました。
高校生たちは、事前学習や講演、フリートークを通して「朝鮮通信使」や「慰安婦問題」についてより学びを深めることができました。
1日目は、神戸大学の山口裕子さんに「朝鮮通信使と対馬」というテーマで講演していただき、派遣前から各自が事前学習として学んできた内容を深め、対馬、そして朝鮮通信使に思いをはせました。
翌日の午前中は、対馬市内の資料館や旧金石城庭園や萬松院を訪れ、そこでしか得られない雰囲気を味わったり、資料館にしかない資料や展示物に触れ、対馬の歴史も一緒に学びました。午後は、慰安婦問題について、一橋大学の根岸花子さん、藤田千咲子さんに講演をしていただき、その後のフリートトークの時間は、日韓混合の班を二つ作り、「よりよい日韓の友好を築くためにはどうすればよいか」を話し合い、セミナーの感想や疑問を発表した後、日韓関係への思いやこれからの友好関係について意見を述べました。
言語や文化の壁を越えて仲良くなった高校生たちは、日韓合同のグループに分かれての施設見学し、食事中や夜の自由時間には、自らお互いの文化や言語を学び、自分たちの熱い思いなどを語り合ったりしました。2泊3日という短い時間の交流でしたが、日韓それぞれの高校生が「友達がいるところで戦争はできない」という言葉を胸に刻み、解散となりました。