top of page

第28代高校生平和大使国連欧州本部訪問

更新日:10月2日

第28代高校生平和大使は、スイスジュネーブにある国連軍縮部などを訪問し、核兵器廃絶を訴えるスピーチを行ない、欧州訪問を終え帰国いたしました。今年も高校生平和大使、高校生1万人署名活動へのご支援・ご協力に感謝申し上げます。

ree

(9月1日)①世界YWCA訪問

冒頭にアイーダ・レウナさんより世界YWCAの活動について「平和な世界をつくること」とあいさつが行われ、高校生8人による代表スピーチを行ないました。YWCAの職員と班に分かれて意見交換を行ないました。

 

②日本政府軍縮代表部表敬訪問

日本政府代表部の市川大使より、今の国際情勢の動きを踏まえ、日本政府としての考え方が述べられました。高校生平和大使からは「NPT体制の限界」「核保有国との対話が必要」「核抑止論で核兵器はなくならない」「核軍縮に向けてどのようにしたらいいか」などの質問を行ないました。

 

(9月2日)①国連軍縮会議傍聴

国際情勢が緊迫しているなか、軍縮会議の開催が危ぶまれながらの開催でした。軍縮会議の議論は緊張感のあるやり取りが行われました。会議冒頭に議長および市川大使から高校生平和大使が紹介がされ、各国から歓迎のメッセージがあり、高校生平和大使のとりくみの重要性と責任を強く感じました。

 

②国連軍縮部訪問

ree

午後から国連軍縮部を訪問し、高校生平和大使が核兵器廃絶と平和な世界の実現に向けてのスピーチを行ないました。その後、広島・長崎両市長のメッセージと111,071筆の署名・目録を提出しました。

(これまでの累計283万4,213筆)

高校生平和大使は、長崎・広島からは被爆者の思いと言葉を交えて核兵器の悲惨さを訴え、核兵器を無くしていくという決意を述べました。岩手・福島からは東日本大震災を通しての経験を踏まえ、原子力の恐ろしさを訴えました。それぞれの高校生からは、核兵器による破壊を二度と繰り返してはならないというメッセージを伝えました。

メラニー・レジンバル国連軍縮部所長は、開会のあいさつで「被爆者とその記憶を決して風化させないよう努める若い世代のその双方によってこの問題は生き続けており、これこそが私たちの最大の力である。みなさんの活動、声、そして献身が、核兵器の問題を国際社会の最前線に押し出してきた」と話され、高校生平和大使の行動が社会を変えたと評価されました。今までの活動が評価されたことは、今後の活動に大きな励みとなりました。

  

 ③国連ツアー

ree

国連軍縮部訪問後、国連ツアーを行ないました。国連の歴史を学び、様々な会議が多く開催され、議論されていることに圧倒されました。また、会議の参加人数に応じて、様々な会議場があることも学びました。また高校生平和大使が集めた過去の署名が展示されているコーナーでは、署名活動の歴史と重みを再確認しました。

 

(9月3日)①メキシコ政府代表部表敬訪問

ree

10年ぶりとなる軍縮会議の議長国を務めるメキシコ政府代表部を訪問しました。この間、核兵器廃絶に向けて核兵器禁止条約の批准への関わりなど、先頭に立ってご尽力されていることに敬意を表しました。その後、高校生からあいさつを行ない、スピーチと意見交換を行ないました。議長から「みなさんが遠く日本から来てくださっている行動そのものが、非常に意義深く心を打つのです。具体的な行動を続けて行くことが核兵器の使用を防ぐために必要です」と高校生平和大使の行動の必要性を強調しました。

 

②UNIDIR訪問


ree

UNIDIRのロビン・ガイス博士から開会のあいさつで、「80周年という節目の年で被爆者の方々の数は減少しており、みなさんはこの大切なメッセージを次世代へと引き継ぎ、広めていくという大きな役割があります」と平和大使の必要性を訴えました。

その後、高校生平和大使4人によるプレゼンテーションを行い、意見交換を行ないました。意見交換ではロビン・ガイス博士の他にレナータ博士とレヴィル博士からも発言をいただきました。また、折り鶴を贈呈した際に、折り鶴はなかったのでUNIDIRのオフィスに飾りたいと述べられました。

 

③日本政府代表部主催レセプション

大使公邸で軍縮会議日本政府代表部主催のレセプションが行われました。レセプションには、外交官や地元の大学生や高校生が招かれました。主催者の市川大使の後、来賓としてレジンバル所長があいさつされ、その後、高校生平和大使のスピーチを行ないました。

班に分かれて意見交換をし、様々な方々と交流を深めたこと、特に同じ世代の高校生と意見交換できたことは非常に有意義であり、核兵器廃絶に向けて対話や意思疎通が必要であることを学びました。

ree

9月5日に帰国の途に就き、9月6日に帰国報告会を行ない、その後解散しました。

第28代高校生平和大使は、各地での活動が始まります。




bottom of page